活動報告

このページでは大阪府同窓会の活動について終了後に報告させて頂きます。これから行われる予定につきましてはトップページを御覧下さい。
理事会のご報告は理事会だよりページに掲載しておりますのでご覧ください。

■令和6年度会員の集い(新入会員歓迎会)

 令和6年10月5日(土)午後6時からホテルモントレ ラ・スール大阪 14階リバティにおいて会員の集い(新入会員歓迎会)が開催された。福祉担当 金村常務司会進行のもと、まずは木田会長が挨拶に立ち、ご来賓各位ならびに数多くの会員に対し出席のお礼を述べた後次のように続けた。

会長挨拶(要旨)
 朝日大学歯学部大阪府同窓会の活動には三つの柱がある。一つ目は本日開催させていただいた医療保険講習会、二つ目はこの会員の集い。そして三つ目が学術活動であり、2月に貞光先生お招きし「顎咬合学」についての講演会を執り行う予定だ。その他にも様々な活動を行っており、詳しくは大阪府同窓会の会報をご覧いただきたい。またホームページもリアルタイムに更新している。同窓会がどのような活動を行っているかご確認いただきたい。
 さて歯科界においては十数年前から、口腔の健康がいかに全身に繋がっているかを訴え続けてきた。その結果、骨太の方針に多くの歯科に関する文言が入ってきた。例えば「歯科健診の充実」が「歯科健診の推進」に変わってきた。また「医科歯科連携の構築」が「医歯薬」になっている。さらに「巡回診療」という言葉も入った。この骨太の方針は国の指針であり、そこに予算がつく。高橋日歯会長ならびに太田日歯連盟会長のご尽力の賜物だと理解している。
 今回の診療報酬は0.88%アップとなった。別枠でベースアップ評価料が入った。ところが算定しているのは全国で20%、大阪で30%でありなかなか浸透していない。そのため算定要項を少し変え、簡単な方法で算定できるようになった。府歯のホームページで確認し、是非とも算定いただきたい。
 医政に長く携わっており府歯の医事相談部長も経験した。大阪では患者さんからのクレームが非常にたくさん寄せられている。大阪という場所柄があるからかもしれない。患者さんからのクレームだけではなく、最近では「どのように対処したらいいか」という府歯会員先生方からの相談も数多くある。本日は若い先生方もたくさん来られている。このような観点からも大阪府歯科医師会と大学、そして同窓会が一体となり取り組んでいくべき時代になると思っている。
 結びになるが、来年は大阪で万博が開催される。同時に府歯は100年目を迎える。10月19日に大阪国際会議場で式典が行われる。そして3年後には朝日大学歯学部同窓会は50周年を迎える。新しい時代に向かい、同窓会も益々発展していく。本日ご参加の皆様方にはますますの同窓会活動、府歯の公衆衛生活動へのご協力をお願い申し上げる。

 次に来賓を代表しお二人の方が登壇し挨拶した。

江尻副学長挨拶(要旨)
 全国の私立大学がおかれている状況は非常に厳しい。皆様ご承知のように現在の出生数は73万人。1期生の先生方が生まれた頃は200万人。全国の私立大学の約6割が定員割れをしている。私立の歯学部17校のうち9校が定員を満たしていない。そのような中、朝日大学では106%という入学定員を超えた学生が集まっている。
 入学者を勧誘するため、岐阜県の商業高校の校長会と朝日大学が提携し、優秀な学生を受け入れ4年間で公認会計士を取得させるシステムを構築している。毎年現役で2~3人、既卒生で3人ぐらい公認会計士が誕生している。その他には沖縄県の特別奨学金制度など様々な方策で学生を確保している。
 歯学部においては、今年から新入生の授業料をさらに下げ、6年間の学費が1793万円となった。愛知学院は3220万円、大歯大が3200万円ぐらいなので、学生を集めるには有利な条件となっている。それだけではなく、山内教授に全国の同窓会の会場に出向いて学校案内をしていただいたり、高校を訪問していただいたりしている。少子化の波に逆らうため、あの手この手で努力している。
 国家試験については、ここ数年80%とか80数%という合格率を誇っていたが、今回は下がってしまいがっかりしている。原因として考えられるのは、これまで一生懸命に手を掛け勉強する習慣を身につけさせ、国家試験に向け押し上げてきた。しかしコロナの3年間は配信授業でビデオを見ての授業であった。そのため学生任せとなり、教員が一生懸命教えるという伝統をうまく伝えることができなかった。今後は一層教育面で力を入れてまいりたい。この6年間の数字を見ても歯科医師輩出数は全国でも有数の大学になってきている。今後もいろんな学生を優秀な歯科医師に育て、同窓会に輩出したいと考えている。益々の大学へのご支援、ご協力をお願いする。

中川本部同窓会会長挨拶(要旨)
 本部同窓会の会費収納率が低く、何か対策をと仰せつかり、無い知恵を絞り出した結果、大学法人に学費支弁者が歯学部の授業料を収める際に同窓会費も同時に納めていただくよう協力いただいた。そのような仕組みを作り出したご縁もあり本年より本部同窓会の会長を拝命した。
 いろんな雑誌にも掲載されているが、朝日大学は財務的には強力なところがあり、1000億円以上の現金資産があると聞いている。それだけではなく理事長を同じくする明海大学には6600人以上の卒業生がおり、我々朝日大学歯学部も6500人の卒業生を輩出している。したがって13000人以上の同窓会会員がいると言ってもいい。
 全国の歯学部同窓会組織は旧6校と新設12校という組織に分けられている。旧6校というのは東歯、日大、日本歯科、東京医科歯科、大歯、九州歯科がメンバーとなる。愛知学院や朝日、明海などは新設12校に振り分けられている。しかしながら朝日と明海で13000人以上の卒業生がいるのだから、もっとプレゼンス(存在感)を高めていくべきだと考えている。
 また木田先生は大阪府歯の専務理事、明海卒業の瀬古口先生は日歯の専務理事の要職に就かれている。存分に存在感を示されておられる。若い先生方にはどうか朝日の卒業生であることに自信を持っていただきたい。そして何か困ったことがあったら遠慮なく先輩を頼っていただきたい。
 今後とも同窓会へのさらなるご協力をお願いしたい。

 山内教授による乾杯のご発声、その後は各テーブルあるいは会場内のあちらこちらで各々が歓談した。昔を懐かしむ話、近況報告など話はなかなか尽きない。そんな中、新入会員の紹介が行われ、先輩方からは叱咤激励の声がかけられた。また女性歯科医の会「なにわ愛歯会」の活動も個別に紹介されていた。
 今回も昨年に続きアトラクションは大ビンゴ大会。神戸牛にカニ、その他諸々、素敵な賞品が当選者に手渡されていく。しかしあまり新入会員は賞品をゲットできていない。それを見かねた先輩会員が新入会員に自分が獲得した賞品をプレゼント。その波は止まらず、次々と新入会員に賞品がプレゼントされていった。
 ところが今回もそこでは終わらず、木田会長と中川本部同窓会会長は封筒に金一封をそれぞれ用意していた。ビンゴで賞品を獲得できなかった方々による大ジャンケン大会。見事に勝ち抜いた2名が封筒を手に喜びを語った。

 最後に北埜副会長が「立派な同窓生がたくさんおられる。若い先生方には何かあればまずは先輩に相談して欲しい。今後とも同窓会活動へのご協力をお願いする」と閉会のことばを述べ、会員の集い(新入会員歓迎会)は終了した。

■大学案内 朝日大学歯学部 山内六男 教授

 医療保険講習会の後、朝日大学歯学部 山内教授による大学案内があった。要旨をご紹介する。

・手元に2部資料を提示している。一つは通常の歯学部の案内。もう一つは救急救命学科の案内となっている。
・保健医療学部の中で看護学科、健康スポーツ科学科に次いでの3番目の学科となる。来年4月に開講する。定員は40名だが現時点ですでに十数名の受験希望者が集まっている。
・学科長になる小倉先生は岐阜大学医学部の救急救命を立ち上げた方だ。岐阜大学が黒野に移転した際にヘリポートを作りドクターヘリを飛ばした方でコードブルーのモデルとなった。
・歯学部に関しては今年は愛知県から40名弱の学生が入学した。大阪からは20名弱であった。
・卒業生の数は大阪府が一番であるが、学生数は愛知、大阪、岐阜、兵庫の順番となる。
・私立の歯学部の定員は1828名だが今年は1526名しか入学していない。300名ほど欠員になっている。私立会は17校あるが定員を充足しているのが8校しかない。我々の大学はお蔭様で充足できている。
・奥羽大は1/3、岩手も半分以下の学生しか集まっていない。愛知学院も20~30名欠員をだしている。
・朝日には今年はたくさんの女子が入学した。女子学生が50%を超えているのは大歯大、東歯大、昭和大しかない。従来は我々の大学では30数%であったが、今年は49%が女子となった。
・全国的に歯学部の偏差値は下がってきているが、学費を下げたお蔭で優秀な学生が入学してきている。
・ダイヤモンドという雑誌に歯学部のことが書かれていた。潰れない大学のナンバーワンが東歯大、2位が朝日大、3位が明海大であると。潰れない大学なので安心してご子弟を入学させていただきたい。

■令和6年度医療保険講習会 報告者:医療保険担当 竹内 淳

 令和6年10月5日(土)16時よりホテルモントレ ラ・スール大阪 2階 彩華にて標記講習会が開催された。小倉常務司会進行のもとまずは木田会長が以下のように挨拶した。

会長挨拶(要旨)
 同窓会活動の三本柱の一つが医療保険講習会となる。毎年のように寺澤府歯常務にお越しいただいている。寺澤先生はとても解り易く解説してくださる。本日は新入会員の皆様もおられるのでしっかり勉強していただきたい。
 また寺澤先生は日歯社会保険副委員長という重責を担っておられる。医療保険についての日本のスペシャリストである。さらに林 府歯副会長は中医協に出向いておられ、大阪が医療保険の先端を走っている。
 短い時間ではあるが皆様にとって有意義な講習会となるようお願い申し上げる。

寺澤一男先生 医療保険講習会
●医療DXにおける評価と見直しと新設
・本年12月国の建前として通常の保険証の新規発行が終了することにより医療DX推進体制整備加算が12月1日より新設される。
●口腔機能低下症の診断基準
・口腔機能管理料、歯科疾患管理料について
●有床義歯咀嚼機能検査
・咀嚼能力検査について
●歯科口腔リハビリテーション料3の新設
●施設基準について
●舌接触補助床の見直し
●フッ化物紙面塗布処置の見直し
●歯科疾患管理料の告示通知の変更
●機械的歯面清掃加算
●選定療養対象の長期収載品について
・10月から長期収載品が選定療養の対象になった。
●口腔内装置の見直し 修理の見直し
●補綴関連の見直し、技工士連携加算の新設
●再度の有床義歯新調について
●CADCAM冠の変更
・材料(Ⅲ)を使用する場合の記載要領について 例示の上解説
●ベースアップ評価料について
●施設基準について
・施設基準届け出時期、算定時期等。

 今回の講習会ではまず医療DX関連、施設基準等の事務的な解説、臨床全般にわたる細かい新設事項、変更事項など、1時間半にわたり丁寧に説明いただき、最後に不明点があれば府歯医療課に電話されたしと結ばれた。
 昨今の医療DX等に鑑み医療保険行政の進化は早く、タイムリーかつ的確に変更事項など理解することが臨床において大変重要になってきた。寺澤先生の講習はいつもながらポイントをついて大変解り易く、すぐに日常臨床に役立つ内容で大変有意義なものとなった。この稿をお借りし感謝申し上げる。

■淀川地区同窓会 報告者:28期生 小川 典子

 令和6年9月14日午後6時より、大東洋にて朝日大学歯学部大阪府同窓会淀川地区同窓会が行われました。本会より木田眞敏会長、現貝塚地区長でいらっしゃいます林卓也元会長、外山達也専務理事にご臨席を賜り15名の会となりました。
 はじめに木田会長より今回の改訂におけるベースアップ評価料の重要性について丁寧で詳細な説明がありました。次いで最新の歯科医師数の統計により予見される近未来の歯科医師数の不足問題と経営状況の変化についてお話しいただきました。
 私も84歳の父と一緒に仕事をしており、医院の後継者も予定無く、歯科医師減少のモデルケースのような環境にあります。歯科医師数が減少しこれからはより知識、技術を持った先生が生き残る時代。卒業しても常に切磋琢磨していくことが大切だと感じました。木田会長ご講演ありがとうございました。
 講演の後は美味しい本格中華料理をいただき先生方と会食、談話を楽しみ閉会となりました。

■なにわ愛歯会 懇親会 報告者:なにわ愛歯会代表 谷口 昌子

 令和6年5月19日(日)、第5回なにわ愛歯会懇親会を開催しました。
 今回は株式会社ヨシダさんのご協力により、北堀江の大阪支店内のセミナールームにて「歯内療法の基本コンセプト」を演題とし、YOKOTA DENTAL OFFICE勤務の筒井詢子先生にご講演いただきました。明日からの臨床にすぐに役立てることができる素晴らしい内容の講演会でした。
 講演会の後は大丸心斎橋店内の「日本料理 湯木」に移動し食事会を行いました。本部同窓会より橋本裕子副会長、伊藤千寿代副会長、城所喜美惠常務理事、本会より木田眞敏会長、外山達也専務理事にご臨席を賜りました。また滋賀県支部、和歌山県支部の先生方、さらに嬉しいことに昨年卒業されたフレッシュな先生にも出席していただくことができました。講演会には18名、食事会には23名の出席がありました。
 食事会の冒頭に木田会長よりベースアップ評価料についての説明がありました。とても解り易く、タイムリーな内容であり、有難く拝聴させていただきました。
 城所先生の乾杯のご発声で和やかに宴が始まり、美味しい日本料理に舌鼓を打ちながら歓談し、今年も楽しい時間を過ごすことができました。

■令和5年度 朝日大学歯学部大阪府同窓会定例総会

 令和6年4月13日(土)16時から大阪府歯科医師会館第6会議室に令和5年度定例総会が開催された。
 外山専務が開会宣言し、会費納入者のみ同窓会会員とする旨を説明。現在会費納入者は299名であり出席者は36名。156名から委任状が届いており、総会が成立することが確認された。
 続いて木田会長が挨拶に立ち、以下のように述べた。

木田会長挨拶(要旨)
 この1年間で約100万円の会費を貯蓄することができた。皆様のお蔭と熱く感謝申し上げたい。
 此度の改定では0.88%のアップとなった。後ほど森川先生からお話があると思うが、連盟と日歯が連携し大きな力が動いたと想像できる。本来なら4月に改定があるのだが、今回は6月となっている。少しややこしいがベースアップ評価料が新設される。従業員、40歳以下の歯科医師、衛生士そして技工士に対する賃金を上げるというものだ。厚労省が資料を作っているが解り辛い。そこで府歯が解り易い動画を作ることになった。先生方にお配りする予定であるが、それでも解らない方には登録制の講習会に来ていただくことになる。
 この評価料とは、2023年の3月から2024年の2月まで実際に払ったボーナスも含む給料額、それに2023年12月から2024年2月までの初再診の算定回数、これをツールを用いて計算し1.2にならない場合にベースアップ評価料を算定できる。何のことかはじめは解らなかったが小池府歯常務が作った動画を見れば理解できる。また、給料が上がったことを報告する義務はある。それとまずは施設基準の届出に様式95・96というのがあり、賃金引上げ計画書を5月2日から6月3日までに提出しなければならない。地区代表者を通じて周知していく。
 先月、第117回歯科医師国試の合格発表があった。3117人が受験し2060人が合格した。合格率66.1%はここ10年間で一番高い数字となっている。男性が1139人、女性が924人、半々になってきている。ところが、我が朝日大学は酷い結果であった。昨年までは結構いい成績を残していたが、我々同窓会が何かできることがあればと考えている。
 需給問題に関しては平成18年8月に文科省と厚労省が歯科医師数を減らすべく国試を難しくしていくという文書を交わしている。そこから段々と難しくなってきた。しかしながら今年は初めて全国の歯科医師数が減った。日歯会員の平均年齢は62歳。今後の10年間で歯科医師数はかなり減ってくる。これから若い先生方の時代が訪れる。しかし太田日歯連盟会長も言っておられるが都市部に歯科医師が集中し、無医村が増える恐れがある。このあたりも課題となってくるだろう。
 本日の総会では慎重なるご審議をお願い申し上げる。

1.議長選出
 ・村橋常務を議長に選出。

2.議事録作成人及び署名人指名
 ・作成人:柴田常務、署名人:中川常務、岩永常務を指名。

3.報告事項
 1)黙祷 → 物故会員ならびに関係者に対し黙祷。
 2)令和5年度会務報告
  ・外山専務より理事会及び委員会、対内関係、対外関係に関する報告。
 3)その他
  ・森川日歯連盟常務理事より中央における活動報告、QRコードを用いた後援会入会方法の説明があった。

4.議題
 1)令和5年度 会計収支決算及び監査報告
  ・会計担当の福井常務より収支決算の報告があった。
  ・これに関し野口監事より監査報告がなされた。
 2)令和6年度 事業計画
  ・上記事業計画案を外山専務が説明。
 3)令和6年度 会計収支予算
  ・福井常務が上記予算案を説明

以上、1)~3)すべての議案が可決承認された。

5.質疑応答
 Q.会員名簿の作成及び充実と事業計画で謳っているが、会費未納者が判るような名簿があれば活用できると思うが。
 A.すでにそのような名簿は作成されている。資料のQRコードを読み込めば見ることができる。ただし非常にデリケートな部分であるので取り扱にご注意いただきたい。
 Q.大阪府同窓会創立50周年はいつになるのか。式典等は考えているのか。
 A.2027年に50周年を迎えると思う。具体的にはまだ何も決めていない。2025年に府歯100年を迎えるので、今はそちらに注力したい。

 最後に上田副会長が「円滑に議案を可決いただき感謝申し上げる。ご承知のとおり財政難の同窓会である。しかしながら木田会長は頑張っておられる。ますますのご理解とご支援をお願いしたい」と述べ定例総会は閉会した。

■枚方地区同窓会 報告者:12期生 谷 昌樹

 令和6年3月9日、枚方市の居酒屋「えび蔵」に於いて枚方地区同窓会懇親会を開催しました。
 保存科の平田元教授(枚方市出身)にもご参加を賜り、2期生の三上先生ご夫妻をはじめ、32期生の内海先生(幹事)まで総勢15名の参加でした。和やかな雰囲気のなか、和気藹々と盛り上がりました。
 今後はさらに若手の先生方の参加も募る予定です。

■令和5年度医療保険講習会  報告者:保険担当常務理事 八木 栄司

 令和6年2月3日(土)午後3時からホテルプリムローズ大阪にて令和5年度医療保険講習会が開催された。
 冒頭、保険担当 小倉常務理事は「2024年元日に能登半島地震が発生し、たくさんの死傷者、被災者がでた。心よりご冥福とお見舞いを申し上げたい。また本日は多くの会員の皆様にご参集いただき感謝申し上げる。本日の講師をお願いしている寺澤府歯常務には個人的にも色々とお世話になっている。講習会の内容は今までの復習となっているそうなので、しっかり最後まで清聴いただき明後日からの診療に役立てていただきたい」と開会の言葉を述べた。
 次に木田会長が以下のように挨拶した。

木田会長挨拶(要旨)
 日頃より同窓会活動にご協力を賜り感謝申し上げる。また寺澤府歯常務にはご多忙にもかかわらず講師をお引き受けくださりお礼申し上げる。
 講演の後半部分に説明があると思うが、今回の改定は0.57%のアップとなっている。その貼り付け作業を日歯の医療保険副委員長の立場で寺澤先生が一生懸命にやっておられる。プライベートではひじょうに親しくさせていただいているが、お互いに忙しく過ごしている状況だ。
 今年度は改定が6月になった。少し遅れることになる。メタルフリーになり臼歯部ですでにCADが使えるようになった。今回の改定ではかかりつけ歯科医機能の要件が変わるようなことも聞いている。
 限られた時間ではあるが、朝日大学大阪府同窓会にとって有意義な講習会となるようよろしくお願いしたい。

 講演内容は「医療情報・システム基盤整備体制充実加算および処方箋の加算の特例措置が12月31日で終了したこと」、「在宅医療で算定ミスしやすい項目」、「除去する補綴物(連結冠、ブリッジ等)の算定できる点数」、「ファイバーポストあるある」、「TeCあるある」、「12月1より導入されたCAD/CAM冠の新規材料」、「義歯においての算定での注意事項」、その他にも盛りだくさんの多岐にわたる項目についてご説明いただいた。
 今回の講習会では臨床全般にわたり重要な、また見落としやすいポイントの解かり易い説明があり、保険点数算定の再確認ができ、さらに新たな知見も得られ、明日からの臨床を行うのに有益な講習会となった。そして本年6月に行われる保険改正の政府予算の内容を解説され医療保険講習は終了した。

 医療保険講習会を受講することは適切な診療報酬を得るために重要なこと。今後とも朝日大学歯学部大阪府同窓会の医療保険講習会にご参加のほどよろしくお願いしたい。最後に、ご講演いただいた寺澤一男先生にはご多忙の中、貴重なる示唆に富むご講演をいただいた。この稿をお借りして感謝申し上げるとともに今後の更なるご活躍とご発展をお祈りしたい。

■新年会を開催

 令和6年2月3日(土)、医療保険講習会終了後、午後5時よりホテルプリムローズ大阪にて「朝日大学歯学部大阪府同窓会新年会」が開催された。
 外山専務司会のもと1期生の伊藤相談役が挨拶に立った。

伊藤相談役挨拶(要旨)
 木田先生が大阪府同窓会の会長になられ、たくさんの方々に同窓会行事に参加いただき、さらに盛り上げていきたいと考えている次第だ。
 我々の地区には20名ほどの同窓会会員がおり、そのうち10名ほどが歯科医師会非会員となっている。非会員の方々を含めて朝日大学の同窓生として寄れる会を作りたいと動き出しているところだ。
 そういった支部の組織が動き、前向きに輪を作ることが大切だと思っている。どうか本日お集りの方々もそのような気持ちで行動していただければ、さらに同窓会が盛り上がるのではと確信している。

 続いて上田副会長が乾杯の音頭をとり宴が始まった。久しぶりに顔を合わせた同級生、先輩や後輩、各テーブルから楽しそうな会話が聞こえる。気心知れた仲間たち同士の肩肘張らないやり取りが同窓会の醍醐味である。
 最後に三上副会長が閉会の挨拶に立ち「お誘いいただき、昨年から同窓会に参加させていただいている。どの行事に参加しても楽しいことばかり。これまで参加してこなかったことを後悔している。皆さんも後悔しないよう積極的に参加しましょう」と呼びかけ、新年会は終了した。

■第44回在阪各歯科大学同窓会役員懇談会  報告者:専務理事 外山 達也

 12/9(土) 18:00よりホテルモントレグラスミア大阪にて第44回在阪各歯科大学同窓会役員懇談会が開催されました。木田会長が府歯専務理事としてこの会に出席される関係上、村橋常務理事と私が大阪府同窓会を代表し出席して参りました。

 これまでは各大学同窓会から10名程度が出席する大きな会合でしたが、今年度は厳しい世情を鑑み、新しい試みとして各大学代表2名が出席する会となりました。

 深田府歯会長は挨拶で「現在中医協で検討されている来年度改定に向け、大阪府歯科医師会として提言を行った」とした上で、2015年WHO提言であるユニバーサルヘルスカバレッジに寄与する歯科医師像、そして大阪万博のみではなく夢を口にすることで拓けてくる未来について語られました。出席者全員が熱心に聴き入るお話でした。

 次期当番校である福岡歯科大学役員による乾杯の後は、会場内のあちらこちらで一年の労をねぎらい合ったり、また久しぶりの邂逅にまさに宴たけなわとなりました。各同窓会それぞれの持つ問題点などの情報交換ができ、大変有意義な会となりました。今後も永く続けて頂きたいと思う次第であります。

■八尾地区同窓会  報告者:12期生 竹内 淳

 令和5年11月11日(土)、八尾市内「蟹やまと」にて八尾支部に所属する朝日大学歯学部卒業生による「同窓生を囲む会」が約4年ぶりに開催されました。

 来賓として八尾地区の西村博之地区代表者(大歯大卒)、大阪府同窓会から木田眞敏会長、外山達也専務理事にご臨席賜りました。そして13名の同窓生を加え、総勢16名の会となりました。

 八尾地区代表者のご挨拶の後、府歯専務理事でもある木田会長に「医事相談講習会」として実例を交えて講演をしていただきました。患者様とのトラブルが起こっても慌てることなく対応する。日常の診療に役立つ貴重な内容であり、地区同窓会会員は興味深く拝聴させていただきました。

 5期生の岡英一先生による乾杯の音頭で、和やかに宴が始まり、名物の蟹に舌鼓を打ちながら、懐かしい大学時代の思い出話に花を咲かせました。とりわけ、若い先生方が今後の同窓会を盛り上げてくださいそうな雰囲気でありました。最後に9期生の富田高明先生が謝辞を述べ閉会となりました。

 今回は木田会長を囲んでの有意義な同窓会となり大変うれしく思います。また、幹事の労をお執り頂きました26期生の山本恵也先生には感謝申し上げます。

■令和5年度会員の集い(新入会員歓迎会)  報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 10月14日(土)午後6時からホテルモントレグラスミア大阪にて「会員の集い(新入会員歓迎会)」が開催された。福祉担当 金村常務司会のもと、此度の集いの実行委員長である村橋常務が登壇した。そして来賓各位のご臨席に対し謝辞を述べた後「先ほどの理事会で山内教授からお話もあったが、私立大学歯学部の定員割問題、あるいは若い先生方の同窓会離れなど様々な問題を抱えている。そのような問題を年の差を超え、また大学間を超え多くの方々とお話しすることが問題を解決する一助となり、強いては歯科界の向上につながると確信している。その一つが同窓会、この集いの役割だと考えている。今後とも同窓会事業に格段のご理解とご協力をお願いしたい」と開会宣言した。
 続いて木田会長が以下のように挨拶した。

木田会長挨拶(要旨)
 約4年半、このような大きな会場で集いを開催することができなかったが、こうして本日開催できることを喜ばしく思っている。しかし年末に向けコロナやインフルエンザが感染拡大するとも報道されている。十分にお気をつけいただきたい。
 歯科界はここ10年ぐらい口腔の健康が全身の健康に繋がることを訴え、努力してきた。その結果、2023年の骨太方針にも7年連続して歯科の文言が記載されている。ということはそこに予算がつく。いわゆる国民皆歯科健診などの取り組みを推進していく。日歯と日歯連盟が大きな力で動いている。今年度、日歯連盟の高橋前会長が日歯会長に、府歯の太田前会長が日歯連盟の会長に就任した。日歯と日歯連盟が一つになり事業することにより大きな力で進むと期待している。そして何より国民の方々が口腔の健康が全身の健康に繋がることを理解していただくことに喜びを感じる。
 我々歯科界は従業員の労使問題、医院経営、物価高騰など様々な問題を抱えている。さらに国が推し進めている医療DXの問題。取り残された先生方を何とかしなければと。このような問題に対して同窓会、府歯、そして大学が一体となり難題に取り組む時代が到来したと考えている。
 今年は阪神タイガースが優勝し、外国の方々もたくさん来阪し、とても大阪が活性化している。さらに2025年には大阪万博が開催される。同時に大阪府歯科医師会は100周年を迎える。この100周年事業を遂行できるのは深田府歯会長しかいない。何とか成功させなければならない。本日ご臨席の皆様におかれましては何とぞご協力のほどお願い申し上げる。

 次に来賓を代表し深田府歯会長が紹介され挨拶した。

深田会長挨拶(要旨)
 「歯科口腔保健の推進に関する法律」は2011年8月に公布・施行された。そして一つのキーワード、タイミングがある。何かというと2016年のUHC(Universal Health Coverage)である。G7の伊勢志摩サミットを覚えておられるかと思うが、世界の約束として今後進めていこうという部分だ。そこで2017年にUHCフォーラムで東京宣言が出された。いわゆるヘルスフォーオールであり「誰一人取り残されることがない健康施策を世界でやっていこう」と。日本がしっかりと舵取り進めていこうと宣言が出された。その年から骨太方針に文言が入り、歯科の重要性が認識された。さらに2022年にはいわゆる国民皆歯科健診の文言が入ったというのが現状である。
 2018年には経済産業省がDXレポートをだしてきた。DXのXはTransformationという部分である。「医療のシステムを変えるんだ」というのが医療DXとなる。それ故、注意しないと我々は取り残されるかもしれない。思っている方向と違う方向に進められるかもしれない。しっかり声を出さなければと考えている。
 今自分がどこに立っているかを知り、同窓会の先輩や歯科医師会から様々な情報を得ていただく。もちろん大学で学んだことも含め、しっかり研修していただく。そして健康寿命の延伸、QOLの向上といった部分で社会貢献をしていただく。若い先生方に夢のある社会を築くための道を歩んで欲しい。
 後ますますの同窓会の発展を祈念し挨拶とさせていただく。

 続いて本部同窓会の中嶋会長が次のように挨拶した。

中嶋会長挨拶(要旨)
 本年4月に第47期卒業生103名が新たに加わり、会員数は総勢で6490名となった。北海道から九州沖縄まで35の支部を擁する大変大きな組織となってきている。会員はそれぞれの分野で活躍しており、三重県歯前会長の大杉氏が日歯の常務理事に就任した。
 同窓会は様々な事業を行っている。具体的には、会報や新聞、卒業生名簿などの発行に関わる編集事業、各分野で活躍する有名講師を招聘した学術事業、会員が病気などで診療ができなくなった時に一時的に対応する緊急時歯科医師派遣システムを含んだ福祉事業などがある。
 昨年11月には大阪にて、朝日出身の当時の県歯会長4人(重城正敏 宮崎県歯科医師会会長、内田朋良 島根県歯科医師会会長、大杉和司 三重県歯科医師会会長、松本 侯 徳島県歯科医師会会長)との座談会が開催され、いくつかのテーマに沿って様々な意見交換がなされた。その後、懇親会が開催され、田村副学長、4人の代議員(北海道、岐阜、大阪、兵庫県)、また数名の支部長ならびに本部役員が参加し、県歯会長と代議員を囲んだ大変有意義な会となった。
 今年は執行部4期目の最後の年になった。役員一同は残りの執行期間、真摯に粛々と会務運営に取り組んでまいりたい。今後とも変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げる。

 乾杯の発声は、在阪各歯科大学同窓会の今年度当番校 松本歯科大学校友会の大西支部長。趣向を凝らした乾杯で場を和ませていただいた。

 宴の途中、今回出席した10名の新入会員が紹介され、各々がマイクを持ち自己紹介を行った。そして深田府歯会長が壇上に上がり、一人ずつ名刺を渡し、丁寧に声を掛け激励した。
 さらに小室理事が、大阪同窓会の女性会員で構成されている「なにわ愛歯会」を代表し活動紹介を行った。また、日歯連盟の常務理事を務めている森川副会長も登壇し小室理事とともに女性の会の存在をアピールした。

 今回は弦楽四重奏の演奏もあり、和やかな雰囲気の中でお酒や料理を楽しむことができた。そしてメインのアトラクションは福祉担当の先生方による「大抽選会」。次々と当選番号を読み上げ、準備した素敵な景品をプレゼント。会場を大いに盛り上げた。
 これで終わりと思いきや、今年もサプライズがあった。抽選会で景品が当たらなかった新入会員6名を木田会長が壇上に招き、ジャンケン大会を行った。そして優勝者にはなんと深田府歯会長からホテルのディナー券が贈られた。

 最後に北埜副会長が閉会のことばを述べ、会員の集い(新入会員歓迎会)は盛会裏に終了した。

■令和5年度学術講演会  報告者:学術担当常務理事 米永 哲朗

 令和5年度の学術講演会は、令和5年10月14日(土)ホテルモントレグラスミア大阪に於いて、朝日大学7期生で大阪市内で宮木歯科口腔外科医院を開設されている宮木克明先生をお招きし「私の歯科口腔外科 回想録」という演題で講演していただきました。

講演要旨
 宮木先生は、岐阜歯科大学を1983年に卒業され、その後京都大学医学部口腔外科を皮切りに全国各地の口腔外科病院で研鑽・研究を積まれました。とりわけ勤務当初の市立宇和島病院や公立豊岡病院では、想像もつかないような難症例に遭遇され、その解決策を多くの写真をもとに我々に紹介してくださいました。この頃の経験が「口腔外科の名医」と呼ばれる礎となったように思われます。

 また多くの開業医が直面する下顎智歯の難抜歯を、極力ストレスなく安全に素早く抜歯する手順を豊富な写真で紹介いただきました。予測不可能な事態に陥ってもあくまでも冷静に、また無理をせず、基本に立ち返って処置をする事の大切さを改めて教えられました。

 研究の面では、先天性無歯症の新たな治療法として実用化を目指している「歯生え薬」の紹介もされました。京都大学で研究がすすめられ、開発メンバーの一人でもある先生のお話であり、わかりやすく具体的に、また将来の展望も教えていただきました。

 今回の講演は、豊富な臨床経験を持つ先生の膨大な写真と実践してきた経験を拝聴することができ、会員の先生方にも明日からの診療に大変参考になったと確信しております。

 最後に先生の御略歴を紹介させていただきます。
 1983年 岐阜歯科大学(現:朝日大学歯学部)卒業
 1983年 京都大学医学部口腔外科学教室入局
 1984年 市立宇和島病院歯科口腔外科医員
 1985年 公立豊岡病院歯科口腔外科医員
 1987年 京都大学文部教官助手(口腔外科学教室)
 1983年 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)客員研究員
 1983年 福井県立病院歯科口腔外科医長 口腔外科専門医取得
 1983年 宮木歯科口腔外科医院院長 現在に至る。

■淀川地区同窓会  報告者:28期生 小川 典子

 令和5年8月19日午後7時より、大東洋にて4年ぶりの朝日大学歯学部淀川地区同窓会が行われました。

 大阪府同窓会より木田眞敏会長、外山達也専務理事、林 卓也相談役にご臨席賜りました。また、都島区からもお二人の先生にご参加いただき総勢14名の会となりました。

 はじめに木田会長より医事相談と時局についてご講演をいただき、大阪府歯科医師会に寄せられる相談件数の多さ、その内患者様から寄せられている相談については大部分を即日に解決していただいている事を伺いました。それらに対応される先生方の大変さを知りました。

 患者様とトラブルになった際に押さえておくべきポイントについてなど、これからの診療において大切な事を学ぶことができました。ご講演ありがとうございました。

 講演の後は美味しい本格中華料理をいただき、先生方との久しぶりの会食、談話を楽しみ閉会となりました。

■なにわ愛歯会 懇親会  報告者:なにわ愛歯会代表 谷口 昌子

 新型コロナウイルス感染症の位置づけが「5類感染症」に移行され、それまでの色々な制限が緩和されてきた令和5年5月21日(日)、なにわ愛歯会は西区土佐堀の「リストランテサリーレ」において、第4回懇親会を開催いたしました。

 今回は芦屋JINクリニックの院長、美容皮膚科医の神三矢先生に「紫外線による肌の老化とその対策」をテーマにご講演いただきました。

 本部同窓会より橋本裕子副会長、伊藤千寿代副会長、本会より木田眞敏会長、外山達也専務理事にご臨席を賜りました。また他にも滋賀県支部、兵庫県支部の先生方に出席いただくこともできました。22名の参加者で、美味しいお料理に舌鼓を打ちながら歓談し、楽しい時間を過ごすことができました。

■令和5年度 朝日大学歯学部大阪府同窓会臨時総会  報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 令和5年4月16日(日)定例総会終了後、大阪府歯科医師会館第6会議室において令和5年度臨時総会が開催された。
 外山専務司会のもと北埜副会長が開会の辞を述べ、木田会長が挨拶した。

木田会長挨拶(要旨)
 新しい年度の総会となる。今期は1期生の北埜先生および2期生の三上先生にお願いし副会長になっていただいた。と言うのも昨年開催した会員の集いにおいて1期生、2期生のご出席がゼロであった。これではいけないと思い、何とかお力添えいただければとお願いしたところ、快くお受けくださった。
 机上に役員名簿を配布させていただいているが、北埜先生が1期生、谷村先生と家入先生が37期生。我々の同窓会組織においても伝統を感じるようになった。今後は1期生、2期生、3期生の先生方に昔のようにたくさん参加していただき、盛り上げてくださればと思っている。この2年間執行部一丸となりで会員の皆様のために精一杯頑張りたい。何でもご要望があればお応えしたい。地区にも出向かせていただく。
 また太田先生が中央に行かれ日歯連盟の会長になられる予定だ。これからは連盟の力が必要となる。同窓会、歯科医師会、連盟が一体となり諸問題に対峙していくことが求められる。今後ともご協力いただくようお願いしたい。

 報告では名簿をもとに令和5・6年度の役員が紹介された。
 議題においては、①本部同窓会代議員に7期生の堀田先生、小倉先生、永田先生を選出 ②選挙管理委員長に8期生の鍋 先生を選出 ③その他として「LINEグループを作成し役員の連絡網とする」、「基本的に理事会等は日曜日の朝10時から府歯会館で行う」、「必要に応じてZOOM会議を利用する」ことが協議され、承認された。
 さらに、意見交換では効率的な会費徴収のため各地域ブロックでの呼びかけ、同期会の開催等の提案があった。また、会報に同封した会費引落承諾書がすでに8通郵送されてきたことが報告されたが、「記入例や返信用封筒も挿入してはどうか」という意見もあがった。
 最後に三上副会長が閉会の辞を述べ臨時総会は終了した。

■令和4年度 朝日大学歯学部大阪府同窓会定例総会  報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 令和5年4月16日(日)午前10時30分から大阪府歯科医師会館第6会議室において令和4年度定例総会が開催された。
 多名部副会長が開会の辞を述べ、木田会長が挨拶に立った。

木田会長挨拶(要旨)
 ようやく一期目を終えることができた。昨年は在阪各歯科大学同窓会懇談会という大きなイベントがあった。それを無事成功裏に開催することができた。皆様のご協力に改めて感謝申し上げる。また会報誌についても素晴らしい内容の会報を出すことができた。
 毎回言わせていただいているが、同窓会においては会費徴収に苦労している。そこで本部同窓会は卒業と同時に親御さんから30万円を徴収するという手段を考え出した。卒後に集めるのは大変ということで卒業時に振込んでもらうという方法だ。何とかその中から地区交付金として拠出いただくことを提言してきた。
 我々大阪府同窓会においても、7期生が65歳、1期生は70歳を超えられる。したがって本来なら終身会員として会費の減免があってもおかしくない。ところが1期生から7期生までの皆様の会費が全体の50%弱の比率を占めている。これが無くなると同窓会を存続できない。1期生から7期生の先輩方にはもう少しご辛抱願いたい。
 府歯においては次期会長に深田現会長が立候補された。今府歯においては医療DXが大きな課題となっている。紙レセプト以外のほとんどの先生方にオン資の機械を注文いただいたが、なかなか届かない状況だと聞いている。国は医療DXを大きな流れで推し進めてきている。それに対しての分かりやすい冊子を府歯で作成したのでご活用いただきたい。
 本日の総会でのご審議をよろしくお願い申し上げるとともに、今後ともご協力のほどお願い申し上げる。

 続いて村橋常務が議長に選出され、まずは令和4年度の会務報告が行われた。次に令和5・6年度の会長、監事選出について鍋 選挙管理委員長より木田会長、中西監事、野口監事の当選報告があった。
 議題として①令和4年度 会計収支決算及び監査報告 ②令和5年度 事業計画 ③令和5年度 会計収支予算 が上程され審議された。担当常務より丁寧に説明がなされた後、決議が行われ、すべて可決承認された。
 その他の連絡事項として10月14日(土)15時から学術講習会(7期生 宮木先生による講演)、16時から理事会、17時30分から会員の集いを開催するとの案内があった。場所はホテルモントレ・グラスミア大阪、府歯会長ならびに専務、在阪同窓会会長、関連業者を招待し、200名規模の会にするとの説明があった。
 最後に小倉常務が閉会の辞を述べ定例総会は終了した。

■令和4年度 医療保険講習会  報告者:保険担当理事 中川貴司

 令和5年3月26日(日)午前10時から府歯第6会議室において医療保険講習会を開催いたしました。冒頭、木田会長は「本日講師をお願いしている寺澤府歯常務理事は医療保険のスペシャリストです。尚且つ非常に解かりやすい講演をしていただけることで有名です。しっかり勉強して帰ってください」と挨拶し、講師を紹介しました。

寺澤一男先生 講演内容(要旨)
 1)P処について、歯周病処置14点の留意事項通知について
 2)医学管理について、有歯顎で有病者であったら主治医に手紙を書こう

  • この際ポイントは切手を貼付し返信先を記載した返信用封筒を同封すること。
  • 診療情報共有料120点を算定し、主治医から返信文書を頂く。
    骨吸収抑制薬投与中だと
     └総合医療管理加算+50点
    ワーファリン等服用であれば
     └総合医療管理加算+50点
     └SPT毎月算定可
    糖尿病であれば
     └総合医療管理加算+50点
     └SPT毎月加算可
     └P処(糖)14点+特薬(61点or41点)
     └歯清72点毎月算定可
 3)口腔機能低下症から考える
  • ①口腔衛生状態不良 ②口腔乾燥 ③咬合力低下 ④舌口唇運動機能低下 ⑤低舌圧 ⑥咀嚼機能低下 ⑦嚥下機能低下 以上①~⑦の3項目以上に該当すれば口腔機能低下症と確定診断できる。
  • 歯科疾患がつけば歯科疾患管理料、歯科衛生実地指導料が算定できる。歯があれば歯清も算定可能となる。
  • さらに「咬合圧検査」「舌圧検査」「咀嚼能力検査」のどれか1項目があれば口腔機能管理料が算定できる。文書提供が必要なので歯科疾患管理料と同日算定するのがよい。
  • ①9歯以上の有床義歯 ②左右7番を含む臼歯が4歯以上欠損している場合 この2つのパターンでは有床義歯咀嚼機能検査が算定可能。咀嚼能率検査用グミゼリーを用いた検査が簡単で、140点算定できる。
  • 以上のことをミルクボーイの漫才動画を用いて説明。
 4)令和5年4月からの変更点について
  • 初診時の整備体制充実加算1 +4点 → +6点に。
  • 再診時にも整備体制充実加算3として+2点が算定できる。
  • いずれも令和5年12月まで。マイナ保険証導入を加速させるためか。

 この他、近隣の歯科医院が急に廃院となった場合の補綴物装着における請求方法などポイントをおさえた講習会となりました。
 木田会長が挨拶で触れられたとおり、大変解かりやすく、明日からの診療に繋がる貴重な講習会でした。
 今後も医療保険講習会は適宜開催させていただきます。皆様の多数のご参加をお待ちしております。

■令和4年度 第3回理事会  報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 3月26日(日)午前11時30分から第3回理事会が開催された。これまでの2回はWEB開催となっていたが、久しぶりの対面での理事会となった。
 上田専務司会進行のもと、まずは木田会長が挨拶に立ち次のように述べた。

木田会長挨拶(要旨)
 私の任期もあと僅か。4月1日には新しい会長、監事が選ばれ新執行部が発足する予定だ。
 今年度の活動においては、まずは在阪各歯科大学同窓会役員懇談会が無事に終了したこと、これが私の一期目の執行部での大きな仕事となった。皆様方に多大なるお力添えを頂戴し盛会裏に懇談会を行うことができた。改めてお礼申し上げる。
 府歯におきましては深田会長がもう一期続投されることになった。今後とも府歯と同窓会が一体となりともに事業を進めていくべきかと考えている。
 4月16日(日)に定例総会を開催する。今回はそれに向けての理事会となる。ご協力のほどお願い申し上げる。

 続いて上田専務から対外関係ならびに対内関係についての報告がなされた。
 協議では、令和4年度会務報告ならびに会計収支決算について担当常務より説明があった。そして令和5年度事業計画(案)とともに理事各位にご確認いただいた。
 この中で、寺内渉外担当常務より「此度は広告掲載募集において大変苦労した。岩崎常務にも頑張っていただき、何とか現状維持となった。協賛いただけそうな会社があればお知らせ願いたい。会費徴収は待ったなしの状況、何か動きださねば」と問題提起があった。これに対し木田会長は「本部同窓会も会費徴収に苦労しており、徴収方法を変えると聞いている。支部にもお金が回ってくる仕組みができないか申し入れている。大阪では65歳あるいは70歳になっても会費免除ができない状態。何らかの方策をとらねばと考えている」と応えた。
 また、ホームページ改編、リニューアルのために6~7万円の予算を拠出する旨承認された。
 さらに次年度の予定になるが、10月14日(土)15:00~16:00に学術講演会、その後に理事会、そして17:00~会員の集い(新入会員歓迎会)を行う。場所はホテルモントレ・グラスミア大阪にて。府歯会長、専務もお招きしたいと木田会長が案内した。
 広報担当から、今般の会長・監事選挙結果を会報とともに送付するため発送が少々遅れる。会費振込用紙も同封してはどうかと提案があった。
 続いて森川日歯連盟常任理事より中央の動きについて説明があった。とりわけ太田前府歯会長が日歯連盟会長に就任される予定であり、大阪が結束する必要性を説き、協力を求めた。
 最後に松井副会長が「いろいろと問題点もでてきたが有意義な会議となった。気持ちの共有ができる会をこれからも目指して進んでまいりたい。そのような意思を皆で本日確認できたと思う」と閉会の辞を述べ理事会は終了した。

■堺地区新年会  報告者:14期生 野口勝司

 令和5年1月28日、恒例の堺地区新年会を3年ぶりに「かに道楽堺店」にて開催いたしました。

 当日は大阪府同窓会 木田会長と堺市歯科医師会 中西会長(6期)をお招きし、ご挨拶を頂戴し、その後木田会長より医事相談についてのご講演していただきました。ありがとうございました。

■第43回在阪各歯科大学同窓会役員懇談会  報告者:担当常務理事 村橋慶宣

 令和4年12月10日(土)午後6時よりリーガロイヤルホテル大阪「ロイヤルホール」にて第43回となる在阪各歯科大学同窓会役員懇談会が開催された。
 当番校は我々朝日大学であり、上田専務司会のもと、堀田副会長が開会の辞を述べ、木田会長が挨拶に立った。

木田会長挨拶(要旨)
 今回が3年ぶりの開催となった。もちろんコロナの影響である。インフルエンザ、コロナを合わせると1日に70万人の感染者がでるとも言われている。まだまだ予断を許さない。
 今回の開催にあたり、これまで当番校が赤字分を補填してきたという歴史があったが、此度は事前見積りを出席者数で均等割りいただいた。それに加え、メールを活用した連絡方法など経費節減に努めさせていただいた。まだまだ継続審議となっている課題もあるが次期当番校にお任せしたい。
 さて、政府の骨太方針に6年連続で歯科に関わる文言が取り上げられ、しかも年々内容が濃くなってきている。口腔の健康は、健康寿命の延伸や医療ニーズの総量を減らすことにつながる可能性が示唆されていることを国民、府民の方々が理解されてきている。
 しかしながら医療現場においては高齢化への対応、院内感染防止策、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応と問題は山積している。このような時こそ大学、歯科医師会、さらには大学同窓会が一体となり力を結集する必要があると考える。
 来年はうさぎ年、ますます皆様が飛躍されご活躍されることを願いたい。

 次に来賓を代表し大阪府歯科医師会 深田会長が登壇し挨拶した。

深田会長(要旨)
 府歯の歴代会長は「主権在会員」という立場で会務を執行されてきた。その精神を私も受け継いでいく。
 また、日歯 堀会長が会長選に出馬される際「信頼の回復」「未来のビジョン」という目標を掲げその通り会務を執行されている。
 そこで今は「利己」より「利他」をと考えている。利他に繋がるベクトルからミルクボーイの漫才「生きる力を支える歯科」「口腔機能低下症と検査の話」を制作した。いろんな場面でご活用いただきたい。そしてそれが受診率向上に繋がる。
 今後ともますますのご協力をお願いしたい。

 深田府歯会長の挨拶が終了した後、木田会長を先頭に在阪各歯科大学同窓会代表者が登壇し、次期大阪府歯科医師会会長選挙における推薦状を深田府歯会長に手渡した。
 これを受け深田府歯会長は「ひじょうに重たい推薦状を頂戴した。Must(しなければならない)、Can(どうするのか)、Will(しっかり応えをだしたい)」と謝辞を述べた。
 続いて次期当番校として松本歯科大学が紹介され、川路大阪府支部長による乾杯の発声、宴が始まった。
 最後に中西監事が閉会の辞を述べ、懇談会は盛会裏に終了した。

■在阪各歯科大学同窓会代表者会  報告者:担当常務理事 村橋慶宣

 令和4年12月10日(土)午後5時よりリーガロイヤルホテル大阪「桜の間」にて、各大学同窓会代表に出席いただき、懇談会直前の準備会を開催した。
 冒頭、木田会長が次のように挨拶した。

木田会長挨拶(要旨)
 ようやくこの日がやってきた。
 今日が終われば肩の荷が降りる感じがする。それほど当番校としての重圧を感じていたに違いない。
 府歯 会長・専務も今日の懇談会を楽しみにしておられる。どうか懇親の場としてご活用いただき、そしてお楽しみいただきたい。本日は何とぞよろしくお願い申し上げる。

 続いてこの後開催される役員懇談会の次第について詳細を説明。とりわけ、推薦状の手交、贈呈についての進行手順について確認いただいた。
 その後、10月に執り行われた準備会の会議録を確認し、継続審議となっている課題について次期当番校に引継ぎをお願いした。
 また、今回は2次会を当番校負担で行うが、それについても均等割りでどうかという提案があった。継続審議としていただく。

■岸和田地区同窓会  報告者:11期生 森田和伸

 10月30日、岸和田市の五風荘におきまして朝日大学歯学部岸和田地区同窓会を開催いたしました。当日は木田会長にお越しいただきました。
 会長には大阪府同窓会会長になった経緯、これから大阪府同窓会がどうあるべきかをお話しいただきました。また大阪府医事相談についての講演をしていただきました。ありがとうございました。

■第43回在阪各歯科大学同窓会役員懇談会準備会  報告者:担当常務理事 村橋慶宣

 令和4年10月8日(土)午後3時より府歯第6会議室において標記準備委員会が開催された。我々朝日大学を含め23校の同窓会代表者が出席し、今後の役員懇談会のあり方などについて協議を行った。
 まずは木田会長が挨拶に立ち、次のように述べた。

木田会長挨拶(要旨)
 今回の懇談会で43回目となる。私は35年前から出席させていただいているが、当時の府歯会長は奥野喜一先生であった。府歯の会長と話ができる会合であり、伝統と歴史のある懇談会であると認識している。しかしながら当時は府歯会長の話を聞くだけの厳しい会合であったと記憶している。
 そのあたりの雰囲気を変えてくださったのが太田 府歯前会長である。親睦を図ることを大切にされ、意見交換できる場になったように思う。
 この懇談会の目的の一つは府歯会長選挙の際に我々同窓会からの推薦状を手交するである。ところが実際には府歯会長選挙は長年にわたり行われていないのが実情だ。昔とは諸事情が変わってきていることも踏まえ、そろそろこの懇談会も変革していくべきかと考える。
 先日ご回答いただいたアンケート結果をもとに資料を纏め、机上に配布させていただいている。有意義な会議となるよう忌憚のないご意見をお願いしたい。

 その後協議が行われ、活発な意見交換、議論が展開され、以下のとおりとなった。
〇次期大阪府歯科医師会会長選挙の推薦について
 大歯大代表者から「コロナ禍において府歯 深田現会長は精力的に会務を執行し、府歯を纏めておられる。現会長を引き続き推薦したい」と提案があり、全会一致で承認された。

〇今後の懇談会、当番校のあり方について
 1)会費について
  • 15,000円に設定すると当番校が約20万円の赤字を被ることになり、これまでそれでやってきた。
  • 今回はまずは出席者数を決定し、ホテルに見積りを出してもらい、それを頭数で割り会費を算出するという方策をとる。
 2)開催時期について
  • 府歯会長選挙が行われる年に推薦状を手交するため、懇談会の開催は2年に1度とする。
  • 懇談会開催のない年には代表者会を行う。その後懇親会を開催する。その際に府歯会長ならびに専務を招待するかは継続審議とする。
  • 懇談会開催の年は盛大に、代表者会・懇親会開催の年は小規模にて開催する方向で。
 3)当番校について
  • 現在の輪番はかなり昔に決めたものである。同窓会の人数による公平性を保つ必要がある。
  • 来年度は順番どおり松歯大とさせていただき、アンケートなどにより輪番についての検討をお願いする。
 4)開催場所について
  • 今回に限ってはリーガロイヤルとさせていただく。出席は各校2名以上で上限は設けない。
  • アンケートによると「手頃なところでもいいのでは」という回答が見受けられた。
  • 代表者会開催の事案とともに次年度に持ち越し審議いただく。
 5)その他意見
  • 大歯大は同窓会会員もたくさんいるのでサポートができる。当番校の事務的な仕事をサポートすることも可能。
  • 前回当番の神歯大では実質動いていたのは7~8名。印刷物の作製が大変であった。来賓以外はメール、FAXで簡素化してはどうか。お礼状も来賓以外は不要かと。
  • 近年、会長選挙の時期や役員任期が法人化に伴い変わってきている。懇談会を12月に開催し推薦状を手交するのはいかがなものか。今後は2月あるいは3月に開催してはどうか。

 最後に木田会長が「今回の協議を整理し12月10日(土)の代表者会にて提出させていただく。代表者会は17時から30分しか時間をとっていないため輪番や開催場所については次年度での継続審議とさせていただきたい。そして18時からは役員懇談会を盛大に開催したい。皆様と再会できることを楽しみにしている」と締めくくり、準備会は終了した。

■令和4年度 会員の集い  報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 9月17日(土)午後6時よりシェラトン都ホテル大阪にて「会員の集い」が開催された。台風やコロナ禍により過去3年にわたり中止せざるを得なかったが、此度は久しぶりの対面開催を挙行することができた。
 上田専務司会のもと、まずは木田会長が挨拶した。

木田会長挨拶(要旨)
 本日は多数の会員の皆様にご参集いただき感謝申し上げる。
 先日、大阪歯科大学同窓会創立100周年の記念行事にお招きいただいた。凄く盛り上がっており、また多額のお金が集まったと聞いた。卒業生の方々が母校愛を持っておられる。そこが我々の大学と違うところであると感じている。その証拠に本日も1期生、2期生の方が来られていない。何とか3期生が1名おられる状態だ。このような状況では会費も集まらない。
 会長を拝命して1年半が経過したが、同窓会ネットとの契約を解除し節約を重ねているところだ。少しでも多くの会費納入をお願いしたいが、同時に魅力ある同窓会を構築していかなければと考えている。
 また近年若い先生方から「歯科医師会に入会したほうがいいのか」という質問を受けることがある。地域の公衆歯科保健活動をする上で入会は必須であるとお伝えしている。母子保健、学校保健など我々が活躍する場所は沢山ある。後期高齢者歯科健診も歯科医師会会員でなければ行えない。この健診を3件していただくだけで同窓会の会費も払える。
 現在、日歯会員の平均年齢は64歳。10年経てば確実に歯科医師は減る。新たに歯科医師になるのが約2000名で、そのうち男性が1100名、女性が900名。10年後には多くの患者さんが医院にやってくる。
 これらのことを踏まえても歯科医師会と同窓会が一丸となる必要がある。今後更なる協力をお願いしたい。

 続いて同窓会本部の平田副会長が「愛知、京都につぐ3番目の対面での集いを大阪支部が開催された。大学での謝恩会や同窓会各支部での集まりが相次いで中止となっている。しかしWeb開催とした講習会や会議は出席率が高く、これはこれで継続していくべきかと考えている。今後とも同窓会活動へのご協力をお願いしたい」と来賓を代表し挨拶した。
 そして大阪府歯科医師会が制作した「ミルクボーイによる漫才」が封切り(解禁)に先駆け披露された。
 柿原顧問による乾杯の後、宴が始まった。中頃には43期から46期までの5名の新入会員の皆様が登壇し、それぞれ自己紹介を行った。
 そろそろ終盤に差し掛かってきたところ、福祉部の先生方とともにサプライズゲストとして登場したのが歌舞伎役者の片岡進之介さん。見事にビンゴゲームを仕切ってくださった。最後に残った賞品は進之介さんとジャンケン大会に。結果、集いに先立ち学術講演会で講師を務められた安田恵理子先生がゲットを果たした。
 しかしこれで最後かと思いきや、木田会長が特別賞を準備していた。ビンゴ、ジャンケン大会で何も獲ることができなかった新入会員を舞台上に招き、同窓会の未来を託しながら賞を手渡した。
 最後に井ノ内副会長が閉会のことばを述べ、会員の集いは盛会裏に終了した。

■令和4年度学術講演会  報告者:学術担当常務理事 米永哲朗

 令和4年度の学術講演会は、令和4年9月17日(土)午後4時より大阪府歯科医師会第6会議室において、朝日大学12期生で大阪歯科大学口腔衛生学講座非常勤講師の安田恵理子先生をお招きし、「産業歯科保健の最近の動向」という演題で講演して頂きました。

【講演要旨】
 歯科では、各ライフステージにおいて課題があり、母子保健、学校保健、高齢者保健等、法律で規定された取り組みを行っている。しかしながら、就労者世代に対する歯科保健としては、職業起因性の歯科疾患のみが労働安全衛生法で規定されているだけである。
 令和2年12月に、厚生労働省労働基準局から『有害な業務における歯科医師による健康診断等の実施の徹底について』という通達が全国の労基署に出された。その内容は『事業場に対して幅広く周知・指導を行い、歯科健診及びその結果に基づく事後措置並びに歯科健診の結果報告が行われるように』とされている。また、令和4年10月からは、労働者数50人未満の事業場でも歯科医師による特殊健診結果の報告が義務化されるようになった(以前は、報告義務は50人以上の事業場のみ)。
 このように、健康施策が大きく改正されていく中で、産業保健や行政が関わるだけでなく、歯科としても歯科臨床の現場の中で健康に貢献することを求められており、非常に重要な役割を担っている。

 令和4年3月には公益社団法人日本産業衛生学会近畿地方において安田恵理子先生を初代部会長として産業歯科保健部会が設立されました。開業医の先生を含め歯科関係者は勿論、産業医・保健師・看護師の入会者も半数以上を占め、多職種連携での研鑽・交流ができる場として活動を始動しています。
 今回の講演は、今後依頼が増えると思われる歯科の特殊健診(酸蝕症検診等)の実際の取り組み方について、また今後求められるTHP(トータルヘルスプロモーション)の考え方を踏まえた歯科健診についてわかりやすくお話をしていただきました。今後の会員の先生方の活動に大いに役立つものと思われます。

■第3回『なにわ愛歯会』懇親会報告  報告者:広報担当常務理事 谷口昌子

 折からの新型コロナ感染症第6波の感染者数が減少してきた令和4年5月22日(日)、なにわ愛歯会は心斎橋のフランス料理店ヴァンサンク・ブランシュにおいて、第3回懇親会を開催いたしました。

 今回は株式会社歯愛メディカルの代表者&CEOであり本学の9期卒業生でもある清水清人先生に「歯愛メディカルの創業、これから」をテーマにご講演をして頂きました。

 本部同窓会より伊藤千寿代副会長、本会より木田眞敏会長、𠮷永正富顧問、そしてなんと大阪府歯科医師会の深田拓司会長にもご臨席の栄を賜りました。他に京都府支部、滋賀県支部、兵庫県支部の先生方、また喜ばしいことに今春卒業され歯科医師国家試験に合格されたばかりのフレッシュな先生にもご出席いただくことができました。参加者25名、美味しいお料理を頂きながら歓談し楽しい時間を過ごしました。

 次回、第4回懇親会は来春5月21日(日)を予定しております。多くの女性会員の先生方のご参加をお待ち申し上げます。

■令和3年度 朝日大学歯学部大阪府同窓会定例総会 報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 令和4年4月24日(日)11時から府歯第6会議室において標記定例総会が開催された。上田専務司会のもと小倉常務理事が開会の辞を述べ、木田会長が挨拶に立った。

木田会長挨拶(要旨)
 本日は3つの議案を上程させていただいている。慎重にご審議いただきたい。
 昨年から会長職を拝命し、ちょうど1年が経過した。今後も安心して診療できる体制を府歯とともに築いていきたいと考えている。
 大阪府同窓会の会員数は1100名を超えた。大歯大に次ぐ勢力となっている。しかしながら過去には「足並みが揃っていない」「近隣の先生方によく迷惑をかける大学だ」といった声を耳にした。歯科医師の子弟が少ない大学であったことが起因したかもしれないが。
 今となっては大学も同窓会も成熟し、現在5名の府歯役員を輩出している。また府歯六会の役員、地区代表者等たくさんの先生方にご活躍いただいている。皆様方のご協力によりますます大きな力を結集したくお願い申し上げる。
 尚、当面の課題として会費徴収の問題がある。事業をするにはお金がかかる。どのようにすれば効率的に会費が徴収できるのか、何かいい方策があればご教示のほどお願いしたい。

 議長に野口監事が指名され、物故会員への黙祷、会務報告のあと協議がなされた。
 ①令和3年度会計収支決算及び監査報告 ②令和4年度事業計画 ③令和4年度会計収支予算 について協議され全会一致で可決承認された。
 続いて、森川日歯連盟常任理事より報告があり、中央での状況について解説があった。
 次に連絡事項として村橋委員長から在阪歯科大学役員懇談会について協力要請があった。今年度は我々朝日大学が当番校となる。

在阪歯科大学役員懇談会について
 〇在阪23校の同窓会により組織される。
 〇毎年12月に開催されるが、2年に1度は府歯会長選挙の推薦状を取りまとめている。
 〇コロナ禍において運営上さまざまな問題がでてきている。
  ・大学によっては同窓会未入会者が増え、また卒業生も減少。
  ・開催意義に関しての疑問があり理解が得られない。
  ・当番校の負担が大きく、在阪脱退を防ぐための方策が必要。
 〇10月8日(土)15時~ 府歯第6会議室にて役員打ち合わせ会(準備会)を開催する。
 〇12月10日(土)18時~ リーガロイヤルホテルにて本番。

その他、連絡事項として
 〇9月17日(土)
  16時~ 府歯第6会議室にて学術講演会。安田恵理子先生(産業歯科医)による講演会を開催。
  18時~ シェラトン都ホテルにて会員の集いを行う。

 最後に鍋 選挙管理委員長が閉会の辞を述べ、令和3年度定例総会は盛会裏に終了した。

■令和3年度朝日大学歯学部大阪府同窓会 学術講演会 報告者:学術担当常務理事 岩永寛司

 令和3年度の学術講演会は新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、令和4年2月12日から2月27日までのWeb開催としました。
講師には朝日大学12期生で大阪市内にて歯内療法専門医院を開設されている牛窪 敏博先生をお招きし【大臼歯におけるエンドのクリニカルマネージメント】という演題で講演して頂きました。

[講演要旨]
 大臼歯の解剖学的特徴、根管治療での手順と注意点、偶発症への対応などについて文献や臨床例からCBCT像、治療時の動画等を使用し解説があった。上顎大臼歯の根管形態、特に第一大臼歯の近心頬側根のMB2といわれる第二根管の存在に注意し処置をすることや、MB1とMB2の間のイスマスへの対応には、切削器具より超音波器具の使用や、上顎臼歯部は解剖学的に上顎洞との関連、フェネストレーションの存在も意識しながら治療を行う必要もある。上顎第二大臼歯は第一大臼歯と比較して癒合歯が多い。近心頬側根と口蓋根との癒合が一番多く、続いて近心頬側根と遠心頬側根との癒合で術前の根管形態の診断が重要である。
 下顎大臼歯ではアウトライン(外形形成)の形、遠心舌側根の湾曲等根管形態に注意する。下顎第一大臼歯の近心頬側根のイスマス、若年者は近心頬側根と近心舌側根間にMM根の存在に注意する。
 根管形成時での注意点として回転切削器具や超音波器具を用いての根管形成や、作業長測定時での注意点、湾曲根管への対応、仕上げ形成の重要性等の説明。大臼歯の湾曲根管での根管充填では、開口量の確保が不足で器具操作が困難、またテーパーの付与が困難な症例では、シンプルな方法で行われるシングルポイント法の推奨。シングルポイント法では水和反応で硬化するバイオセラミックを含んだシーラーを用いる。
 偶発症への対応として、湾曲根管やレッジの対応ではバイパスの形成後マルテンサイトファイルを使用。その時にプレカーブを付与しコールドスプレーで維持したまま使用する方法。破折ファイル除去の方法、パーフォレーションの対応、その他日々臨床で直面するエンドの難症例等について、経験豊富な歯内療法専門医として、臨床的な観点だけではなく、基礎的な視点からも解説いただき、とても示唆に富んだ講演であった。

 同窓会学術部では今後も会員の皆様方に学術情報を発信していく所存でございます。今後ともよろしくお願いいたします。

■令和3年度朝日大学歯学部大阪府同窓会 医療保険講習会 報告者:保険担当常務理事 村橋慶宣

 令和3年12月19日(日)午前10時より大阪府歯科医師会館第6会議室において、大阪府歯科医師会常務理事の寺澤一男先生を講師にお招きし、令和3年度朝日大学歯学部大阪府同窓会医療保険講習会を開催いたしました。新型コロナウイルス感染拡大中でしたが昨年12月は、オミクロン株が拡がる前の第5波と第6波の間の感染者数が比較的少ない時期であり、感染対策に留意した上で実施することができました。平素、社保講習会は歯科医師会各地区で開催されますが中止や延期が相次ぎ、その中での当会での開催となり、出席者が多くほぼ満席となりました。
 講演内容は、期中導入された前歯CAD/CAM冠、磁性アタッチメントにはじまり、施設基準、口腔衛生管理加算の見直し、訪衛指、新設象牙質レジンコーティングとHys処置の留意事項、再ENDあるある、歯周病の重症化予防とSPT、抜歯に伴うBr除去、下顎総義歯新製時の軟性材料など、その他にも盛りだくさんの多岐にわたる項目についてご説明いただきました。質疑応答でも多くの質問があり聴講者の関心の高さがうかがえました。
 今回の講習会では臨床全般にわたり重要な、また見落としやすいポイントを解かりやすく寺澤先生が説明してくださいましたので、保険点数算定の再確認ができ、さらに新たな知見も得られ、明日からの臨床を行うのに有益な講習会となりました。大きな保険改正がなくとも毎年、医療保険講習会を受講することは適切な診療報酬を得るために重要です。今後も朝日大学歯学部大阪府同窓会の医療保険講習会にご参加のほどよろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、ご講演いただきました寺澤一男先生にはご多忙の中、貴重なる示唆に富むご講演をいただき誠にありがとうございました。この稿をお借りして感謝申し上げるとともに今後の更なるご活躍とご発展をお祈りいたします。

■第2回『なにわ愛歯会』懇親会報告 報告者:なにわ愛歯会代表 中井 かおる(8期生)

 令和元年5月「第1回懇親会」を華々しく開催いたしました。しかし翌年5月に予定しておりました懇親会はコロナ禍の緊急事態宣言により中止となりました。
 令和3年5月に「第2回懇親会」を開催すべく案内状を発送させていただきましたが、これも緊急事態宣言により延期に。そして11月23日、ようやく「天王殿」にて20名の参加者を迎え無事に開催することができました。
 今回の講演会のテーマは紅林和秀先生による「歯科疾患とアンチエイジング」。
 当日は同窓会本部から伊藤千寿代副会長、大阪府同窓会の木田眞敏会長をはじめとする役員先生方にご臨席を賜り、さらに京都府支部ならびに兵庫県支部の先生方にもご出席いただき、美味しいお料理を堪能しました。
 尚、「第3回懇親会」は今春5月22日に開催いたします。ゲストに株式会社 歯愛メディカル代表取締役社長 清水清人先生(9期生)をお迎えいたします。
 多くの同窓の先生方のご参加をお願い申し上げます。

■大阪府歯科医師会との懇談会 報告者:広報担当常務理事 柴田勝久

 令和3年10月24日(日)シェラトン都ホテル大阪において「大阪府歯科医師会と朝日大学歯学部大阪府同窓会との懇談会」が開催された。
 冒頭、挨拶に立った木田会長は「コロナ禍ではあるが、どうしても皆様とお会いしてお話ししたかった」とした上で次のように述べた。

木田会長挨拶(要旨)
 今から16年前に私は府歯 深田会長と出会った。とても懐が深い方という印象をもった。その後、親しくお付き合いさせていただき、府歯の会長となられる際には全面的にバックアップさせていただきたいとお約束した。
 その昔、岡先生が府歯会長をしておられる頃には朝日大学出身の先生は府歯役員において理事に就任するのが精一杯の状況であった。それが現在では私が府歯副会長を拝命しているほか、河村先生、若野先生、岩永先生がそれぞれ常務理事・理事に就任しておられ、中西先生は代議員会議長をしておられる。それに加え、府歯六会においても多くの先生方が副理事長・常務理事・理事としてご活躍されている。
 大阪府において公衆衛生活動を遂行していく上では、府歯と同窓会が一体となり強い絆で力を発揮することが重要であると考える。今後とも同窓会の皆様のお力添えをお願いしたい。

 これを受け深田府歯会長が以下のとおり挨拶した。

深田府歯会長挨拶(要旨)
 日頃より朝日大学ご出身の先生方には大変ご尽力いただき感謝申し上げる。私と木田先生はプライベートでも非常に親しくさせていただいている。その木田先生をはじめとするたくさんの先生方に、様々な分野で多岐にわたりお世話いただいている。心強い限りだ。
 さて、2025年に大阪府歯科医師会は創立100周年を迎える。まさに大阪万博の年である。今後も府民の方々の健康増進のためさらなる事業展開をしていかねばならないと考えている。
 今、世の中を生きていく上で多様な価値観と遭遇することがある。予想がつかない、複雑で曖昧な価値観である。しかし対話にて包括していくことで相互理解を得ることができる。そういった意味でも一同が会し友情を深めることが肝要であるかと感じている。
 今後ますます府歯会務にご協力いただくことをお願い申し上げる。

 この後、府歯 林 専務理事が日本歯科医師会からの報告を行った。
 林 専務は日歯において社会保険担当の常務理事を務められ、同時に中医協委員としてまさに中央で活躍されている。
 この日はオンライン資格確認の導入状況、改定にあたっての基本認識について、「骨太の方針2021」に対する日歯の改定基本方針、コロナに係る診療報酬上の取り扱い等について資料をもとに丁寧に報告いただいた。
 最後に木田会長が謝辞を述べ、全員で記念写真を撮影し、懇談会は終了した。

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